スターライト工業は昭和30年代、製紙機械のワインダーブレーキをレジンモールド化し、ラインの安定稼働と高速化を実現して生産性を飛躍的に向上させました。
以来、産業機械の機能進化を支える摩擦材を継続的に開発し、高荷重・連続摺動・相手金属の摩耗抑制といった過酷条件下でも長寿命を両立する製品を提供してきました。
そして今、ESGとカーボンニュートラルの潮流の下、石油由来からの転換を加速。再生可能資源に根ざすバイオマス樹脂で新たな摩擦材を創り、環境価値と性能を両立する選択肢をお届けします。
当社の摩擦材は、保持用摩擦材、クラッチ・ブレーキ、ドラムブレーキなど多様な用途に対応する材質をラインアップ。
フリスプのレジンモールド材はご要望の摩擦係数に合わせた設計に加え、必要形状への加工仕上げにも対応。
S-BEARの射出成形摩擦材は安定した制動性、部品点数削減、高い耐熱・耐摩耗性に貢献します。
どんな形にでも対応可能
大型鍛造/板金プレス機、天井走行クレーン、製紙の巻取りワインダ―ブレーキなど過酷な用途で多くの使用実績があります。耐熱性・耐摩耗性が高く、耐フェード性があり制動力が低下しません。なき対策にも効果を発揮します。
・#18850:標準タイプ。マイルドな接続により、製造装置への衝撃を和らげ、安定したトルク性能を発揮します。
・#18855:温度上昇時も安定したトルクを保持し、制動力の高いグレードです。
・#86140:高トルクで優れた低摩耗を発揮します。
すべらせながら止める
・保持用または制動用の要求の違いで材料選択が可能
・S-BEARの射出成形材料で量産性が良く、インサート成形も対応するため、部品点数の削減検討が可能
・熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂に加え、バイオマス材料にも対応
・曲げ強度が非常に高く、市販エンプラに比べの金属補強なしで使用可能のため、 軽量化と静音性を達成
・高い耐熱性と耐摩耗性を有しており、温度変化に対しても一定の摩擦係数を保つ
機械にも環境にもやさしい
ブレーキ摩擦材X2101は化石資源由来樹脂を使った従来の摩擦材よりも温度変化による摩擦摩耗変化が小さいことが大きな特長です。そのため静音でかつ安定した保持力と制動力が期待できることから、今後は大規模な工場から小規模な飲食店まで、ニーズが高まる協働ロボットの保持や非常制動を司る無励磁作動ブレーキへの用途展開を進めてまいります。
*大阪工研協会第72回工業技術賞を受賞
今回開発したX2101は、25℃~150℃での静摩擦性能の変化はほぼゼロ、耐久性能を示す耐摩耗特性は従来材(化石由来樹脂ベース)の2倍であることから(グラフ1)、ブレーキ摩擦材の課題である高温域でのこれまでの性能を大きく上回り、いかなる作動条件でも安定した保持力や制動力を発揮できるようになりました。
<開発材X2101(ブレーキ向け摩擦材)の特徴>
◯非可食バイオマス由来樹脂(※1)を使用
◯幅広い温度領域で安定した摩擦性能発揮
◯静音でかつ安定した保持力と制動力、摩耗量が少なく従来材と比べ長寿命
◯熱可塑性樹脂ベースで、射出成形での量産に適した材料
(※1) バイオマスプラスチック度25%以上