TOP 特集記事 未来提案 極低温環境での樹脂部品設計・評価提案
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極低温環境に向けた樹脂部品の設計・評価提案

材料・形状・シール・しゅう動の検討を支援

液体水素やLNGなどの極低温環境では、熱収縮、材料の硬化、クリアランス変動、潤滑制約などが同時に起こります。
そのため、常温では見えにくい差が、極低温では性能差として表れやすくなります。
スターライトは、こうした条件を見据え、樹脂部品の材料選定、形状設計、自社評価を組み合わせて検討を進めています。
特に、シール部品やしゅう動部品では、極低温条件で起こる変化を把握したうえでの設計判断が重要です。

※本記事は、現時点の技術知見や評価・開発の方向性をもとに、今後の可能性を考える仮説提案です。実際の適用にあたっては、使用条件に応じた個別検討が必要です。

極低温では、常温の延長では判断しにくい

極低温環境では、金属と樹脂の熱収縮差が大きくなり、シール部ではクリアランス設計が特にシビアになります。
常温側を優先すると極低温で漏れやすくなり、逆に極低温側を優先しすぎると常温で組み付けにくくなることがあります。
さらに、材料の硬化やしゅう動条件の変化も重なるため、材料だけでなく、形状や構造まで含めて考えることが重要です。

スターライトの仮説提案

1. 極低温を見据えた材料・形状提案

温度、荷重、相手材、雰囲気ガスなどの使用条件を整理し、材料選定だけでなく、収縮やシール性を踏まえた形状提案まで行います。
特に、極低温で使われるシール部品やしゅう動部品では、材料だけではなく、構造まで含めた見直しが重要です。

2. 基礎物性からシール性まで自社で評価

スターライトの強みは、材料や形状を提案するだけでなく、極低温環境で必要となる性能を、自社で評価できることです。
材料の基礎特性から、実際のしゅう動性能やシール性能まで段階的に確認し、材料選定や形状設計に活用しています。

3. 設計判断につながる評価

極低温向けのシール部品やしゅう動部品では、材料の強度だけで適否を判断することはできません。
スターライトでは、基礎物性、しゅう動特性、シール性を組み合わせて確認し、材料選定、寸法設計、クリアランスや締め代の設定、摩擦・摩耗を考慮した形状検討に反映しています。

評価結果を材料や形状の見直しへフィードバックすることで、極低温条件で確認すべき課題を明確にし、検討を進めます。

仮説提案を支える自社評価技術

上記の仮説提案は、極低温環境での物性評価、しゅう動評価、シール評価を自社で行える体制に支えられています。
ここでは、スターライトが確認できる主な評価内容をご紹介します。

主な評価内容

  • 圧縮強さ・圧縮弾性率
  • 曲げ強さ・曲げ弾性率
  • 室温と極低温での特性比較
  • 材料ごとの温度依存性の比較

極低温摩擦摩耗試験機では、極低温・特殊ガス環境における樹脂材料のしゅう動特性を評価できます。

項目対応条件
雰囲気ガスHeガス、H₂ガス
試験温度室温または−196℃
面圧最大25MPa※
速度最大3m/s※
その他液体窒素浸漬でのしゅう動試験に対応

※試験可能な面圧・速度は、試験片形状やその他の条件によって

異なります。

極低温摩擦摩耗試験機

 Heガス・H₂ガス雰囲気、−196℃環境でのしゅう動評価に対応

極低温シール試験機では、室温および−196℃におけるHeガスの漏れ量を評価できます。

項目対応条件
シールガスHeガス
ガス圧力最大5MPa
試験温度室温または−196℃
主な評価ガス漏れ量、材料・形状による性能差
Two digital voltmeters on a control panel display negative voltage readings, with Japanese labels above each meter.

スターライトでは、極低温試験を単なる性能確認で終わらせず、得られた結果を材料選定や形状設計へ反映しています。
基礎物性、摩擦・摩耗、シール性を自社で確認することで、試験条件の見直しや材料候補や形状案の比較を繰り返しながら、極低温用途の検討を進めることができます。

このような課題・評価ニーズに

極低温環境では、材料の熱収縮や硬化によって、常温時には見えなかった漏れや接触、しゅう動不良が生じることがあります。

また、評価設備や判断材料が限られる中で、材料・形状・条件をどう詰めるかが検討のポイントになります。

  • 極低温でシール性が安定せず、クリアランス変動による漏れや接触、回転への影響が懸念される
  • 潤滑に制約があり、材料と形状をあわせて見直したい
  • 自社に評価設備がなく、外部試験だけでは設計を進めるための判断材料が不足している

スターライトでは、極低温下での圧縮・曲げ特性に加え、Heガス・H₂ガス雰囲気や液体窒素中での摩擦・摩耗特性、−196℃でのガス漏れ量を評価できます。

仕様や材料候補が固まっていない段階でも、使用温度、圧力、ガス、相手材、しゅう動条件などを確認し、極低温条件で何を確認すべきか、どこから検討を始めるべきかをご一緒します。

未来の用途を語るだけではなく、今ある評価技術と設計知見をもとに、必要な評価項目を見極め、材料・形状の検討に活用できるデータへつなげることが、スターライトの極低温提案の出発点です。

材料×形状×評価で、極低温条件も含めて検討します。まずはご相談ください。